石倉治療院の治療法
石倉治療院では、“痛くない” “ボキボキしない” 安全で効果のある、どなたにも安心して受けて頂ける治療を心掛けています。
治療法の基本的な考え方
当院では、治療の中で“動き” というものを重視して治療にあたっています。
骨にはかなりの割合で、奇形や変形が存在しています。
実は、この奇形や変形を念頭において治療をしていかないと、体に歪みを作ってしまう危険性があるのです。
どういうことかというと、骨に奇形や変形があると、骨が“ズレ”ていなくても“ズレて見える”ことがあります。
この“ズレて見える”骨を、本当の“ズレ”と勘違いして矯正をしてしまうことになりかねないということです。
つまり、“ズレ”ていない骨の“見た目の歪み”の“見た目”を整えることになってしまい、逆に“ズレ”を作ってしまうということになってしまうのです。
ですから、当院では“骨の動き”を重視し、“見た目の歪み”にとらわれない治療を心掛けるようにしているのです。
※この骨の奇形や変形に関しては、私の学生時代の解剖学の先生の研究で、亡くなった方の骨を実際に調べ、統計を取っての結果により明らかになっています。
形を整えるためだけの治療はしません。
このような理由から、当院での治療は動きを重視しておりますので、形を整えるためだけの操作はしておりません。
ですので、たとえば美容目的で「見た目を整えて欲しい」というような方の希望には添えないかもしれません。
ただ、“動き”の悪かったところが動いてくると、体がホワッとして血流が良くなり、顔色だけでなく、形も良くなることも多々あります。
ですから、見た目が変わらないということではなく、必要以上には動かさないということです。
逆に言うと、曲がって見えていたとしても “骨の動き” が改善されれば、もし “見た目の歪み”があったとしても、それ以上は動かさないということです。
筋肉に対しても“動き”重視です。
また、筋肉に対しては、強く押圧したり揉んだりすることはほとんどありません。
体を揺らしたり、動かしたりして弛めていくことが中心になります。
ただ、ツボなどの場所により、ヒビキがあったり強く揉まれているように感じることもあります。
しかし、実際には強い押圧を使うことはなく、感じているよりはるかに弱い力でも施術になります。
ですから、強揉みで組織を傷つけたりする可能性も少なく、安心して施術を受けていただけます。
当院では筋肉に対しても“動き”を重視した、深層筋に働きかける治療法になります。
表面にあるコリだけでなく、歪みの原因にもなる深層筋の“動き”(弾力)を取り戻すことを目的にして治療していきます。
治療法の種類
当院では、間接法による関節操作と筋肉操作(軟部組織操作)を主体に、頭蓋骨や内臓の操作、直接法、その他、その方にあった施術方法を選択していきます。
関節操作
動きの悪くなった関節を、直接法や間接法を用いて、動きを取り戻します。
直接法
一般的に用いられる治療法で、ズレた骨を元の位置の方向に動かす方法です。
関節を動きにくい方向へもっていき、他動的に動きを付けていく矯正法です。
(右へのズレ→左に矯正)
間接法
直接法とは逆の方向(ズレた方向)に、非常に弱い力で関節を動かす方法です。
関節を動きやすい方向へもっていくと、関節面が自動的に動き出します。
骨を関節が動く方向にを誘導し、その動きを追い、弛むのを待つ治療法です。
骨を動かす方向は施術者が決めるのではなく、骨に聴きながら、体が教えてくれる治る方向へ誘導していきますので、体に安全でしかも効果的です。
最初のうちは、ただ触られている位にしか感じないほどのソフトな手技です。
(右へのズレ→右に誇張→左に動くようになる)
※気功ではありません。
筋肉操作(軟部組織操作)
筋肉・筋膜・靭帯などの軟部組織を弛める操作です。
関節の動きの制限や歪みの原因となる硬結やひきつれを解放し、また筋膜の滑りやリンパ・組織液の流れを良くし、体の循環を良くします。
※当院では、押圧したり揉んだりはほとんどありません。
体を揺らしたり、動かしたりする独特の手技で、深層筋に働きかけます。
内臓操作
内臓は膜(漿膜など)に包まれ、膜(間膜など)でつながれており、膜どうしに制限があると障害が起こります。
この制限を解放し、内臓どうしの滑り(可動力)を良くし、内臓自身の動き(自動力)を良くすることにより内臓の働きを活発にします。
頭蓋骨操作
頭蓋骨は15種23個の骨で出来ています。
頭蓋骨の動きは、頭部の症状、自律神経の働きやホルモンバランス、免疫、また精神活動の調節などにも影響があります。
これらの骨の動きを非常に弱い力で誘導し、制限を取り除いていきます。
この動きを良くすることにより、脳の働きつまり体全体の調節機能にも効果があります。
※超ソフトな手技です。