歪みはどうすればいいの?
体が歪んでいると体に何らかの悪影響がでてきます。
体の歪みは、歪みの原因を取り除き、骨(関節)を動かし、筋肉のバランスを整えれば良くなります。
体の歪みが良くなってくると、さまざまな症状が改善に向かい、体の状態によっては医師にさじを投げられた方でも改善することがあります。
ですので、もし症状の原因が西洋医学ではわからない体の歪みや動きの悪さが原因だった場合、十分改善していく可能性があると考えています。
どうやって歪みを治すの?
体の歪みを治すためには、主に筋肉と関節の動きを良くし、体全体のバランスを良くしなければなりません。(筋骨格系)
また、その方の状態により内臓の動きを良くし、必要に応じて頭蓋骨の調整が必要な場合もあるかもしれません。
体は本来、自分で自分の体を治せるように出来ています。
全ての薬が体の中にあります。
しかし、体の歪みやストレスによる体の緊張のある体は、この自然治癒力が失われ、本来の体の働きが出来なくなっています。
この失われた自然治癒力を最大限に活かせるようにしていきます。
症状って何?
症状と言うものは、ちょっと考え方を変えてみると、体からのサインであるのではないかと考えられます。
このサインを見逃してしまうと、行く行くは大きな病気になってしまうかも知れません。
このサインは、今までの生活習慣、心の持ち方(感情やストレス)を見直しさせてくれる先生でもあります。
ですから、もしかしたらこのサインによって、大げさではありますが“人生を見直す良い機会を得た”と言うことになるかも知れません。
体は何度もサインを出してくれます。
気付いてくれなければくれるまで、何度でも、しかも気付いてくれるように、だんだんとサインを大きくして出してくれます。
何度でも、何年もかけて・・・嫌と言うほど教えてくれます。
でも、ほとんどの方はまだ大丈夫だろうと、「寝れば治る」「こうすれば治る」「そのうち治るだろう」・・・良く聞く言葉です。
原因を考えず放置しておいて、いずれは自分の手に負えないほどの症状になってから、やっと病院や治療院へ行く方が多いのです。
早く気付けば早く気付くほど、早く治ります。
しかも、症状が良くなってからの注意事項(普段の生活で、症状が再発しないために気を付けていなければならないこと)が、少なくなります。
ひどい方では、常に動いてないと症状が戻ってしまうような場合もあります。
これでは、疲れていても座れません。
本人はかなり辛い状態で過ごさなければなりません。
※このような方でも、普段の生活で常に努力を怠らなければ、徐々に注意をサボれるようになってきます。
サボりすぎると戻ってしまいますが・・・。
どういう過程で治っていくの?
症状には治る過程があります。
症状が出るまでには、体の状態がかなり悪くならないと出て来ません。
ですが、症状がなくなるにはある程度良くなって来ないとなくなりません。
※症状がなくならない状態と言うのは、実際には、症状はかなり楽になっているが、違和感が残っていて完全には痛みが取リ切れていない状態と言う意味です。
どう言う事かと言うと、
例えば、体の状態が完全の時を100%、悪い時を0%とします。
※あくまでも概念的なものなので、数値や改善の度合いは、個人差や症状、体調、精神状態などにより異なります。 特に普段の過ごし方でかなり差が出ますので、必ずしもこの限りではありません。
体と言うものは、20~30%まで悪くならないと症状は出ません。
しかし一度症状が出てしまうと、70~80%まで回復して来ないと症状はなくなりません。
そして、症状が出ていない状態を数週間程度維持しないと、元の状態までに改善していくことができません。
ですから、症状が取れてからもしばらくは、油断禁物です。
初回来院時(20%) | 症状あり | → | 治療後(50%) | 症状あり |
2回目 〃(30%) | 症状あり | → | 治療後(60%) | 症状あり |
3回目 〃(40%) | 症状あり | → | 治療後(70%) | 症状なし |
4回目 〃(50%) | 再 発 | → | 治療後(80%) | 症状なし |
5回目 〃(60%) | 再 発 | → | 治療後(80%~) | 症状なし |
6回目 〃(70%) | 症状なし | → | 治療後(80%~) | 症状なし |
7回目 〃(80%~) | 症状なし | → | 治療後(80%~) | 症状なし |
└→この状態を維持できればOK
※もう一度書きます。
あくまでも概念的な数値ですので、回数や改善度合いはその方により異なります。
治療から次回までの間に、症状が出ない状態がしばらく続くと良い状態の癖が付くので、再発しづらくなります。
※この症状の戻りは古い症状ほど癖が強いので、日常での注意が大切になります。
以前と同じ生活をしてしまうと、症状がなくなってもまた、その症状を作る生活をすることになり、自分で自分の体を壊してしまいます。
※注意しなければならないのは、
以前にも書きましたが、脳は何度も同じことを繰り返すと記憶が強固になります。
と言うことは、再発を繰り返すと記憶を塗り替えにくくなります。
ですから、再発しないように生活を変えることが重要になります。
症状は、なぜ戻ってしまうのか?
「治療をした後は治るんだけど、すぐに戻ってしまう」と言う声を聞くことがあります。
症状が出るまでの間、体は歪んだ姿勢のまま長い年月を過ごしてしまっています。
そうすると・・・その体は歪んだ姿勢を保つ筋肉が鍛えられてしまうのです。
と同時に、良い姿勢を保つ筋肉は弱くなってしまうと言う事です。
歪んだ姿勢では、背骨が硬くなっているので良い姿勢をすることができません。
歪みをとった体は良い姿勢ができるようになります。
しかし、その良い姿勢を保つのは、弱くなった筋肉で姿勢を支えなでればなりません。
弱い筋肉はすぐに疲れてしまうので、疲れてくると強い筋肉に頼るようになります。
そしてその強い筋肉と言うのが歪んだ姿勢を保つ筋肉です。
ですから、歪みが取れて筋肉のバランスも整ったとしても、何も気を付けずそのままにしていれば、姿勢は元に戻ってしまいます。
それともう一つ、脳の記憶の問題があります。
脳は繰り返しの刺激で記憶が強固になります。
悪い姿勢を繰り返す事によって、その悪い姿勢が本来の姿勢であると脳が勘違いしてしまいます。
ですから治療する際には、脳に良い姿勢を記憶させるため、新しい体の記憶を付けていくように治療していきます。
悪い姿勢の記憶が良い姿勢の記憶に置き換えられるまで、治療を繰り返す必要があります。
※実際には、完全に症状が消えていない状態でも、かなり楽に過ごせるようになることがほとんどです。
つまり、体の癖を治さなけらばいけないということです。 そして、その癖が古ければ古いほど、強ければ強いほど回復に時間がかかりますので、根気良く治療していく必要があります。
戻らないようにするには?
簡単です。
良い姿勢を保つ筋肉を鍛えてあげれば良いのです。
しかし問題があります。
それは、姿勢を保つ筋肉は、筋肉トレーニングでは鍛えにくいと言うことです。
それともう一つ、弱い筋肉は壊れやすいのです。
姿勢を保つ筋肉は体の奥の方の筋肉なので、筋トレでは表面の大きい筋肉を鍛えることになってしまい、なかなか奥の筋肉を鍛えることはできません。
一番良い方法は、良い姿勢をすることです。
ただし、弱い筋肉は壊れやすいので、“一気に良くしよう”などと思ってはいけません。
良い姿勢を長時間続けていると筋肉が疲労しきってしまうので、筋肉痛やコリになってしまい逆効果になってしまうことがあります。
しかも、それを根性で続けたりすると、他の新しい歪みを作ってしまう可能性もあります。
ですから、最初のうちは気が付いた時だけ背すじを伸ばすとか、食事の時だけでも正座をして背すじを伸ばすなど、徐々に良い姿勢を保つ習慣を付けていく必要があります。
しかも、その姿勢が保てるようになるまでは、気を抜くと戻りやすくなってしまうので、定期的な治療や、毎日の体操やストレッチなどで体を手入れする必要があります。
回復を妨げるものは?
体の回復を妨げるものがあります。
それは、ストレス、睡眠、姿勢の3つのSが重要になります。
他にも細かい事はありますが、特にこの3つのSは気を付けてください。
ストレス
ストレス、これが一番厄介で、しかも一番体に影響があります。
肉体的な疲労や歪みは寝ればある程度回復しますし、筋肉のバランスや骨(関節)の動きを良くしてあげれば比較的簡単に取れます。
(もちろん、疲労や歪みが新しいか古いかでその取れ方はかなり違います。)
精神的な原因のものは寝ても取れません。
寝ていても筋肉は緊張したままです。←本当です。
※子供のいる方は、子供に強いストレスがかかったであろう日に、寝ている子供の首や手を触ってみてください。実感できると思います。
ストレスは体全体を緊張させます。
特に首周りの筋肉は緊張します。
そうすると、首の骨、椎間板を圧迫します。
これが慢性化すると、首の筋肉や椎間板などは疲労しきってしまい、老化し弾力を失い、そして、回復を妨げてしまいます。
睡眠
睡眠は回復にとって、非常に大切です。
睡眠時間は一日最低7時間は欲しい所です。
なぜか?
女性の方は、睡眠不足がお肌の大敵であることはご存知だと思います。
睡眠不足だとお肌はどうなりますか?
カサカサして、艶がなくなりませんか?
お肌が急に年取ったようになって、今までのみずみずしさを失ってしまいます。
そう!お肌が老化してしまうのです。
つまり、細胞が再生しなくなってしまうと言うことなのです。
これが、椎間板や骨、筋肉、血管、内臓など、あらゆる所で起こってくるのです。
恐いと思いませんか?
体は寝ている間に体を修復します。
この修復に必要な時間がなくなってしまうのです。
睡眠時間が短いと、その日の疲労物質の処理で手一杯になってしまい、新しい細胞を作る所まで手が回らなくなってしまいます。
そして、回復を妨げてしまうのです。
姿勢
ここでの姿勢は一定姿勢を指します。
一定姿勢は体を動かさないで姿勢を保っていますので、奥の方の筋肉で姿勢を保つことになります。
ですから悪い姿勢であれば、その悪い姿勢を保つ奥の筋肉が鍛えられてしまいます。
さらに、一定姿勢は同じ姿勢が長いので、その姿勢が脳にインプットされやすくなります。
また、一定姿勢を保つことは、負担のかかっている所の骨(関節)が硬くなってしまいます。
癖が強くなってしまうので、慢性化の原因となります。
そうすると、骨(関節)を動かさない限りは良い姿勢を取れなくなってしまいます。
取れにくくなるのではありません、良い姿勢が取れなくなってしまうのです。
回復を早めるには、体を無理のない範囲で良く動かす事が重要です。